2019年度・11月分読書会 活動報告(2)
みなさん、こんにちは、本ノ猪です。
今回は「2019年度・11月分読書会 活動報告(2)」ということで、
読書会参加者のフカミンさん(@arisaemaurashi)の参加後の感想を掲載したいと思います。
フカミンさん(@arisaemaurashi)の感想↓
「右翼の戦後史について、詳細に書かれた本で、とても読み応えがありました。
ネトウヨと右翼の違いは分かっていたものの、まさか両者が結託?していた場合もあるとは、驚愕しました。
また、利用できるものは利用する……かつての敵国さえも見方につけようとする、したたかさにも驚きました。
右翼の歴史を学ぶことで、今の社会のあり方がより理解できたように思います。
とにかく、眼から鱗の一冊でした。
日本が一番、愛国心は美徳であると言う思想には反対しないし、寧ろ賛成したいが。そう言えばいつから、所謂若者は右傾化したのかと考えると、また面白い研究になるのだろうかと思いました。
後半、読書会の中でネトウヨとは何か、そして何が今問題なのかという言及までされたのは、大変興味深いものがありました。
ネットフェミニストやネサヨなど、今、ネット界では様々な主義主張を唱える人たちがいるらしいですが、やはりネトウヨがそうであるように、歴史ある本物のフェミニストや左翼とは全く別物である事を忘れてはいけないと気づかされ、一種の感動を覚えました。
また、ネットユーザーは匿名性が高いので、悪質な発言をよく見かけるのをいつも残念に思っていました。彼、彼女らはきっと時流が変われば自分の主義主張など簡単に変え、また新たなる出る杭を叩くようになるのだろうなと思いました。
簡単で娯楽性の高い社会運動と呼べるのかなと思うと、末おそろしく感じました。
また、そんな彼、彼女らを「暇人」と片付けてしまったのは、少し乱暴な発言だったと後悔しますが。汗。
実際に知り合いでネット依存者が何人かいて、リアルでやらねばならない事を放棄してまで熱中する姿を見ていたので、問題の深刻さを肌で感じました。
ネット依存外来という診療項目があるくらいなのですが、今の所謂若者にとってはネットはより身近なもので、ボーダーラインを引くのは難しく、個々のケースを見て判断しなければならないという複雑な問題を抱えている事にも気づかされました。
今回の読書会では、半分しか読めずに飛び入り参加させて頂きました。にもかかわらず、あたたかく迎えてくださった、主催者さんとメンバーの皆さんには、ひたすら感謝です。
私にとっては楽しい読書会でした。重ねてお礼申し上げます。」
安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書、2018)⇒https://amzn.to/2pX8oXI
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前回の読書会(課題図書・村上春樹『風の歌を聴け』)に引き続き、フカミンさんにはご参加いただきました。ありがとうございました。
フカミンさんが読書会中に発言されたことで、とても印象に残った言葉が、上記の「感想」の中にありますので、改めて以下に引用したいと思います。
彼、彼女ら(ネット右翼:引用者註)はきっと時流が変われば自分の主義主張など簡単に変え、また新たなる出る杭を叩くようになるのだろうなと思いました。
自分の抱いている思想や発言している内容が、本当に自身で吟味した末に導き出されたものなのか。一部の偏った情報に騙されて、間違った発言をしている可能性はないだろうか。インターネット社会はよく「多種多様な情報に触れることができる」と評価されがちだ。しかし、ある情報を目に入りやすくし、その他の情報を目に入りにくくするといった、情報の操作が行なわれる可能性は十分にある。そのことを自覚しなければ、フカミンさんがおっしゃったような「時流が変われば自分の主義主張など簡単に変え、また新たなる出る杭を叩く」人になってしまう。
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以上で「2019年度・11月分読書会 活動報告(2)」を終ります。
ご覧頂きありがとうございました。