2019年度・8月分読書会 活動報告(3)
みなさん、こんにちは、本ノ猪です。
この「読書会ブログ」では、毎月1回、京都某所で行なっている読書会の活動記録を、実際に使用したレジュメや参加者の感想をもとに纏めています。
掲載されるレジュメには、作成者各々の問題関心や性格が色濃く反映されており、内容が大変興味深いものになっています。ぜひご覧頂けると嬉しいです。
加えて、読書会の参加者もつねに募集しています。
開催場所は「京都」となっていますが、Skypeでの参加も可能です。
少しでも興味を持たれた方は、Twitter:本ノ猪(@honnoinosisi555)の方に、ご連絡頂ければありがたいです。
ご参加お待ちしています!
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今回は「2019年度・8月分読書会 活動報告(3)」ということで、前回(2)に引き続き、読書会参加者の感想を掲載します。
幽々さん(@yuu_yuu_ziteki_)の感想↓
「幽々です。今回は時代ものでSFというなかなか面白い設定の課題図書でした。粘菌コンピュータという用語は個人的にも唆られるものがあり、実は以前から気になっていた本でもありました。今回レジュメ作成者が主催者の猪さんだけでしたが、色んな人の意見もまた聞きたいです。諸事情によりまだ読み切れていませんが、最後まで読んでいきたいと思います」
(本ノ猪コメント:幽々さんが読了した後、改めて『ヒト夜の永い夢』の感想を伺いたいと思います。)
秋山○さん(@iJJVl6Gf8VdAh1T)の感想↓
「『ヒト夜の永い夢』は天皇機関、少女Mを作る話だ。だから『フランケンシュタイン』好きの人間としてはたまらなかった。
作品に登場するキャラクターはコミカルに動き回るが、話がぶっ飛んでいながらきちんと進んでいくのでシュールな笑いを誘う。猪(引用者註:本ノ猪のこと)も言っていたがよくキャラに話をもってかれなかったと思う。
そしてラストでみせる地獄絵図と百鬼夜行の幻覚は個人的にものすごく好きだ!!」
(本ノ猪コメント:秋山○さんは『ヒト夜の永い夢』を、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』と重ねる形で読んでいて、大変興味深かった。文章構成や物語などから作品単体を評価することも大切だが、過去の小説、同時代の作品と比較することで、見えてくる「価値」というものもある。私としても『ヒト夜の永い夢』が、これまでの文学の歴史の中でどう位置づけられるかを考えていきたいと思う。)
柴田勝家『ヒト夜の永い夢』(ハヤカワ文庫JA、2019)⇒https://amzn.to/2yIqWMA
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以上で「2019年度・8月分読書会 活動報告(3)」を終ります。
ご覧頂きありがとうございました。