2019年度・5月分読書会 活動報告(5)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2019年度・5月分読書会 活動報告(5)」ということで、幾人かの読書会参加者の感想文を掲載したいと思います。

 

秋山白さん(@akiyamahaku)の感想文↓

今回の読書会は課題図書(平成精神史)を読まずに参加させてもらった。時間がなかったわけではないので必要最低限の礼を欠いた言い訳にもならないが、自分としてはおそらく初めてのことで変に期待していた、未読のまま読書会に参加して楽しめるのか、と。
 結果として十分楽しみ、本への理解が深まった、と思われる(未読なので)。
 この本が各章で独立し、それを要約した発表者個人視点のレジュメ発表があってこそなのだが、自分はこの本を読んでみたくなった。それもあまりいいことではないが、よいしょよいしょの虫食い的な読み方も可能だ。だから読書会参加後からこの本への興味がじわじわ湧いてくる、この真新しい感覚に戸惑っている!

 

まささん(@syagakingzaki)の感想文↓

1)知力・体力・人徳を絶え間なくアップデートする必要がポスト平成社会にはあるのではないか?と思った。

 2)その為には資本主義の負の側面としてのブラックな労働環境をどうにかして、労働者が時間的にも経済的にも充実する必要がある。

 3)さて、そのブラックな現場にしても、それは経営者層の刹那的な視野の狭さにあるのかもしれず、そんな経営者層へのニヒリズムを感じる。

 4)自然災害などのリスク要因で不確実性のある社会を生きていたことのある日本人は、むしろ明治~昭和の国家一体で何かするというのは珍しいのではないか?(国家に全て託すのはリスク)

 5)先の見えない時代であるからこそ日本人というものが試されるポスト平成時代(令和時代?)なのか?

 

柳太郎さん(@fushigi_usg)の感想文↓

3ヶ月ぶりの参加となりました。
私も4月から幸い(?)新社会人となりましたが、早くも過ぎし学生時代に思いを馳せております。
 そんな2019年5月の課題図書『平成精神史』。今回の読書会の面々は私含め多くが20代前半ということで、平成というこの31年間を振り返るには若すぎる感もありました。しかし、私達が生まれ育ったこの時代の肌感覚を本書と比較し語り合う体験はとても貴重なものだったと思います。
 読書会としては、課題図書の内容が多岐に渡るが故に、一つ一つのトピックスにあまり深くまで潜り込めなかったのが心残りではありましたが、テーマの広範さを考えると仕方のないことでしょう。著者の持つ「日本」観のようなものがどのトピックスにも潜んでいて、全てを飲み込むには苦労しましたが、こういった視点から語られた書籍を読むのもひとつの経験となるのかなと思います。
 本筋とは関係が浅いのですが、会の中でつるばみさんの仰った文系と理系の違いというのが印象に残りました。文系の私としては、全ての事柄をそのまま暗記している訳ではなく、そこにある物語を読んでいるうちに覚えてしまうという感覚なのですが、文理を分かつとしたらその辺りに違いがあるのではないかと思います。

 

 

 

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片山杜秀『平成精神史』(幻冬舎新書、2019)⇒https://amzn.to/2K5kxll

 

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以上で、「2019年度・5月分読書会 活動報告(5)」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。