2019年度・10月分読書会について

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は、「2019年度・10月分読書会について」ということで、

10月分読書会の概要について、簡単に示したいと思います。

 

【10月分読書会概要】

○課題図書:村上春樹風の歌を聴け』(講談社文庫、2004)⇒https://amzn.to/33eijql

○開催日:10月20日(日)*変更あり

○開催場所:京都の某古書店

○参加方法:できるだけ事前に課題図書を読んでくる(「絶対」ではない)。

      現地参加 or Skype参加。

*読書会参加希望の方は、Twitter:本ノ猪(@honnoinosisi555)に連絡をお願いします。

 

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村上春樹風の歌を聴け』(講談社文庫、2004)⇒https://amzn.to/33eijql

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村上春樹は今年で作家デビュー40周年になります。「ハルキスト」と呼ばれる熱烈なファンがいる一方、「村上春樹ィ……」と名前を耳にするだけで怪訝な表情を見せる人もいます。
今回は、現時点で村上春樹が好きな人も嫌いな人も原点に立ち返って、村上春樹の出発点である処女作『風の歌を聴け』を一緒に読みたいと思います。「まだ読んだことないんだけど……」という方は、これを機会に読んでみてください。
ご参加、お待ちしています!

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以上で「2019年度・10月分読書会について」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。

 

 

2019年度・9月分読書会 活動報告(3)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2019年度・9月分読書会 活動報告(3)」ということで、

拙者・本ノ猪(@honnoinosisi555)のレジュメと感想、

及び、Kamikawaさん(@Theopotamos)の感想を掲載したいと思います。

 

本ノ猪のレジュメ↓

 

本ノ猪の感想↓

今回のレジュメでは、『人間問題』の主要登場人物の一人である「ユ・シンチョル」の「余裕」と「転向」を中心に取り上げて、議論を進めた。

京城帝大生のユ・シンチョルは、何が「引き金」となり「転向」を選択するに至ったのか。『人間問題』の中の「最近日本でも××党の巨頭たちが転向したことも知っているはずだ。」(P355)という一文に注目して、日本の社会主義共産主義運動の歴史(発展・衰退)を振り返ることで、「引き金」の正体を明らかにすることを目指したが……成功したかどうかは不明である。

 お時間があれば、ぜひ本ノ猪のレジュメをご覧ください。
 コメント、お待ちしています!

 

 

Kamikawaさんの感想↓

 「『82年生まれ、キム・ジヨン』の問題意識につながるような女性差別の問題なんかも取り上げたかったですね。資本家 vs 労働者という大きな構図があるので分かりにくいですけど。。。

(本ノ猪コメント:読書会中にKamikawaさんは、「日本のプロレタリア文学運動と朝鮮のそれでは、時期的にズレがある」との指摘をなさっていましたが、私もそこには気になる所がありました。また、『人間問題』の読み解き方に関しては、「資本家vs労働者」という視点の他に、「女性差別」という観点も採用すべきであるとする、上記の「感想」の内容には、強く頷けました。)

 

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 姜敬愛著、大村益夫訳『人間問題』(平凡社、2006)⇒https://amzn.to/2mgy0xe

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以上で「2019年度・9月分読書会 活動報告(3)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

 

 

2019年度・9月分読書会 活動報告(2)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

 

10月になりました。

読書の秋、という言葉をよく耳にする時節です。

ただ、

私が住んでいる京都だけではないと思いますが、

とてもとても暑いです。

「まだ8月下旬だっけ?」

と疑いたくなるくらい、常に汗まみれです。

一週間に、最低3日は屋外労働をする身としては、さっさと涼しくなってほしいです。

おそらく「涼しくなったなー」と思う間もなく、「寒い!凍る!」と震えていると思いますが……。

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今回は「2019年度・9月分読書会 活動報告(2)」ということで、
読書会の常連・秋山○さん(@iJJVl6Gf8VdAh1T)のレジュメと感想、
及び幽々さん(@yuu_yuu_ziteki_)の感想を掲載したいと思います。

 

秋山○さんのレジュメ↓

 

秋山○さんの感想↓

読書会に参加する前、『人間問題』の内容と「人間問題」というタイトルが不釣り合いな気がしていた。それは現代の私にとっての人間問題はもっと別のものになってしまったからで、『人間問題』が書かれた1934年の韓国では労働問題が重要な問題となっており、それゆえの「人間問題」というタイトルになっていた。
 今回の課題図書、姜敬愛『人間問題』はハングルで書かれたもので、推薦者である韓国人の炭山さんが原文で読んで参加してくださった。そのため自分の抱く疑問であった日本語で分からない言葉は随時質問させてもらい、かくキャラクターの名前など原文での意味などを教えていただき、文学において原典にあたるということの重要性を実感する読書会だった。

 

幽々さんの感想↓

幽々です。今回の読書会はほとんど課題図書が読めずにでの参加となりましたが、深い問題について語り合えました。人間の深いところに関わる問題についての本がまた課題図書になると嬉しいです。

(本ノ猪コメント:本読書会では、課題図書を読了できていない方の参加も大歓迎です。読書会中でのレジュメを使った発表を通して、「よし手に取ってみよう!」と思ってもらえればと考えています。もちろん、読んできてから参加した方が、議論に加わりやすいという一面もあります。自分にあった仕方で、参加をご検討ください!)

 

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 姜敬愛著、大村益夫訳『人間問題』(平凡社、2006)⇒https://amzn.to/2mgy0xe

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以上で「2019年度・9月分読書会 活動報告(2)」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。

2019年度・9月分読書会 活動報告(1)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

9月29日(日)の14時00分から18時00分までの4時間、

9月分の読書会を開催しました。

課題図書は、


姜敬愛著、大村益夫訳『人間問題』(平凡社、2006)⇒https://amzn.to/2mgy0xe

 

本書は、大日本帝国の統治下にあった朝鮮において、過酷な労働環境・苦しい生活を強いられていた、地方の農民、都市労働者の状況を、「文学作品」の形にして問題提起する一冊となっていました。北朝鮮と韓国で評価に違いはあるものの、「近代朝鮮文学」の代表作とされる文学作品に触れることができたのは、大変貴重な機会になったと思います。一人でも多くの人に、手に取って頂きたい一冊です。

 

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姜敬愛著、大村益夫訳『人間問題』(平凡社、2006)⇒https://amzn.to/2mgy0xe

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今回は「2019年度・9月分読書会 活動報告(1)」ということで、今回の課題図書・『人間問題』を推薦してくださった、炭山さん(@kingtyrano)のレジュメと感想文を掲載したいと思います。

 

レジュメ↓

 

感想文↓

 「韓国人として韓国の近代文学を日本の皆さんに紹介するという、甚だ責任を感じる読書会でしたが、却って自分のほうがいろいろ勉強させていただきました。 最近韓国の若手作家の作品が日本でも人気だと聴いていますが、「人間問題」のような古典にもこれから触れていただける方が増えることを願ってやみません。 猪さんも読書会で話していますが、植民地朝鮮という一つの世界を垣間見るにはこの本がうってつけの鍵になると思います。まだ読んでいない方はぜひ目を通してみてください。

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今回の炭山さんのレジュメと、それを用いた発表からは、多くの学びを得ることができました。

炭山さんは読書会参加者の中で唯一、原文で『人間問題』を読んでいることもあり、日本語翻訳本からは掴むことが出来ない要素を幾つも指摘してくださいました。
例えば、

 

●登場人物の名前の付け方について⇒主人公の名前である「チョッチェ」という言葉は、一般的に「長男」という意味で使われる。登場人物の一人である「カンナン」は、「赤ちゃん」という意味の言葉として使われることが多い。富裕層及びエリート層の名前には姓名があり、漢字表記が想定される、など。(炭山さんの読書会中のコメントより)

 

以上の指摘は、ただ日本語訳の『人間問題』を読むだけでは、決して気付くことができない部分です。ここからは、姜敬愛が登場人物の名前に込めた「意図」のようなものを掴むことができます。大変興味深いです。

 

その他にもレジュメ内では、『人間問題』の「あらすじ」や執筆時の「時代背景」なども解説されています。ぜひご覧ください。

 

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以上で「2019年度・9月分読書会 活動報告(1)」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。

 

2019年度・9月分読書会について

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は、「2019年度・9月分読書会について」ということで、

9月分読書会の概要について、簡単に示したいと思います。

 

【9月分読書会概要】

○課題図書:姜敬愛(カンギョンエ)著、大村益夫訳『人間問題』(朝鮮近代文学選集2、平凡社、2006)amzn.to/2Pn1QOx

(課題図書は書店やアマゾンなどで購入してもいいですが、値段が多少高めとなっていますので、お近くの図書館で借りることをお勧めします。)

 

○開催日:9月29日(日)*変更あり

○開催場所:京都某所

○参加方法:できるだけ事前に課題図書を読んでくる(「絶対」ではない)。

      現地参加 or Skype参加。

*読書会参加希望の方は、Twitter:本ノ猪(@honnoinosisi555)に連絡をお願いします。ご参加、お待ちしています!!!

 

*姜敬愛(カンギョンエ)及び『人間問題』の紹介(書籍背表紙より)

自ら貧しい農民の娘として育った姜敬愛(一九〇六~一九四四年)は、李光洙(イグァンス)らの近代啓蒙主義に飽きたらず、植民地支配下の農村と都市の貧しい労働者の姿を過酷なまでにリアルに描こうとした。『人間問題』(一九三四年)は、姜敬愛二八歳の時の傑作であり、朝鮮プロレタリア文学運動が生み出した最高の成果の一つであるとされる。

 

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姜敬愛(カンギョンエ)著、大村益夫訳『人間問題』(朝鮮近代文学選集2、平凡社、2006)⇒amzn.to/2Pn1QOx

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以上で「2019年度・9月分読書会について」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

2019年度・8月分読書会 活動報告(3)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

この「読書会ブログ」では、毎月1回、京都某所で行なっている読書会の活動記録を、実際に使用したレジュメや参加者の感想をもとに纏めています。

掲載されるレジュメには、作成者各々の問題関心や性格が色濃く反映されており、内容が大変興味深いものになっています。ぜひご覧頂けると嬉しいです。

加えて、読書会の参加者もつねに募集しています。

開催場所は「京都」となっていますが、Skypeでの参加も可能です。

少しでも興味を持たれた方は、Twitter:本ノ猪(@honnoinosisi555)の方に、ご連絡頂ければありがたいです。

ご参加お待ちしています!

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今回は「2019年度・8月分読書会 活動報告(3)」ということで、前回(2)に引き続き、読書会参加者の感想を掲載します。

 

幽々さん(@yuu_yuu_ziteki_)の感想↓

幽々です。今回は時代ものでSFというなかなか面白い設定の課題図書でした。粘菌コンピュータという用語は個人的にも唆られるものがあり、実は以前から気になっていた本でもありました。今回レジュメ作成者が主催者の猪さんだけでしたが、色んな人の意見もまた聞きたいです。諸事情によりまだ読み切れていませんが、最後まで読んでいきたいと思います

(本ノ猪コメント:幽々さんが読了した後、改めて『ヒト夜の永い夢』の感想を伺いたいと思います。)

 

秋山○さん(@iJJVl6Gf8VdAh1T)の感想↓

「『ヒト夜の永い夢』は天皇機関、少女Mを作る話だ。だから『フランケンシュタイン』好きの人間としてはたまらなかった。
 作品に登場するキャラクターはコミカルに動き回るが、話がぶっ飛んでいながらきちんと進んでいくのでシュールな笑いを誘う。猪(引用者註:本ノ猪のこと)も言っていたがよくキャラに話をもってかれなかったと思う。
 そしてラストでみせる地獄絵図と百鬼夜行の幻覚は個人的にものすごく好きだ!!」

(本ノ猪コメント:秋山○さんは『ヒト夜の永い夢』を、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』と重ねる形で読んでいて、大変興味深かった。文章構成や物語などから作品単体を評価することも大切だが、過去の小説、同時代の作品と比較することで、見えてくる「価値」というものもある。私としても『ヒト夜の永い夢』が、これまでの文学の歴史の中でどう位置づけられるかを考えていきたいと思う。)

 

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柴田勝家『ヒト夜の永い夢』(ハヤカワ文庫JA、2019)⇒https://amzn.to/2yIqWMA

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以上で「2019年度・8月分読書会 活動報告(3)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

2019年度・8月分読書会 活動報告(2)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

最近の京都は、眩暈を生じさせるようなアツさが去った代わりに、外出を憂鬱にさせる雨(雲)が居座っています。

自転車移動がメインの人間からすると、「あーあ」と溜息しかでない天気です。

また、自身が生活の諸経費を稼ぐための労働も、大半が「屋外」で行なわれるので、もう一つ「あーあ」と溜息をつきます。

溜息ばかり出しても仕方ないので、「涼しくなったのだからいいではないか」と自分を納得させようとするのですが、やはり溜息はとまりません。

困ったものです。

涼しくなることで一番助かるのは、「読書」のしやすい環境が整えられるということではないでしょうか。

7月から8月は「家ではエアコンは使用しない」というルールを決めていましたので、とても我が家に本を読めるような状況はありませんでした。

一方、8月も下旬になると、自分の部屋でゆっくりと本を読めるようになりました。

7・8月は思ったより本を読むことができなかったので、これから気合を入れて本を読んでいきたいと思います。

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今回は「2019年度・8月分読書会 活動報告(2)」ということで、読書会参加者の感想を掲載したいと思います。


つるばみさん(@thurubami_ramu)↓

「今回の読書会は、自分の中で最も知識が身についたものとなりました。
私は歴史に詳しくなく、登場人物の名前すら知らなかったのですが、レジュメを見ることでどのような偉人かが理解できました。

 また、本作の最も面白い部分などもわかりやすくまとめられていて良かったです。」

⇒(本ノ猪コメント:つるばみさんが読書会に参加してくれたおかげで気付けたことは沢山あります。私は、「『ヒト夜の永い夢』の登場人物たちは、そのほとんどが著名であるため、読者の多くが人物一人ひとりのバックボーンを踏まえた状態で物語を楽しむことができるなー」と思っていました。しかし、つるばみさんから「南方熊楠って有名なん? 知らんかったー」と言われたことで、この小説を楽しむために当然なくてはならないと思っていた要素が一つ吹き飛んでいったことを感じて、唖然としました。結果的にはつるばみさんも「面白い」と言ってくれたので良かったのですが、「小説を薦めるのは大変だ」と改めて思いました。)

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 柴田勝家『ヒト夜の永い夢』(ハヤカワ文庫JA、2019)⇒https://amzn.to/2yIqWMA

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以上で「2019年度・8月分読書会 活動報告(2)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。