2020年・3月分読書会について

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は、「2020年・3月分読書会について」ということで、

3月分読書会の概要について、簡単に示したいと思います。

 

【3月分読書会概要】

○課題図書:岩明均寄生獣』(全10巻、講談社、1990~1995)⇒amzn.to/2ToowwD

○開催日:3月29日(日)*変更あり

○開催場所:京都の某古書店

○参加方法:できるだけ事前に課題図書を読んでくる(「絶対」ではない)。

      現地参加 or Skype参加。

*読書会参加希望の方は、Twitter:本ノ猪(@honnoinosisi555)に連絡をお願いします。

 

3月は、初めてマンガを課題図書にして読書会を開催したいと思います。

課題図書は、高校生・泉新一と、彼の右手に寄生した「ミギー」の活躍を描きつつ、地球における生命、その中の私たち「人間」の姿を見つめ直した作品『寄生獣』です。

ぜひご参加ください!

 

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岩明均寄生獣』(全10巻、講談社、1990~1995)⇒https://amzn.to/2ToowwD

or https://amzn.to/32zGz6Y

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以上で「2020年・3月分読書会について」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。

 

2020年・2月分読書会 活動報告(3)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2020年・2月分読書会 活動報告(3)」ということで、「ニシムーさん(@sn19891217)」と「幽々さん(@yuu_yuu_ziteki_ )」の読書会参加後の感想を掲載したいと思います。

 

ニシムーさんの感想↓

今回の『戦友――名もなき勇者たち』はカレン民族解放軍に身を転じた日本人傭兵の話である。
 ボクとしては以前から創作活動の資料集めの中で、軍事を題材とした資料として挙げられるものの中に筆者の別の書籍である『傭兵のお仕事』というタイトルを目にすることがよくあった。戦場という場所は日本人の若者であるボクにとって非日常な世界で、小説やエンターテインメントなどの物語に出てくるような華やかなものでは決してなく、恐怖や地獄絵図のようなものだろう。その中で筆者は戦争肯定をするのでもなく、ただひたすら現代の戦場体験を記したものであり、そのような体験を現代でするのは非常に稀なものなので、貴重な体験記だと思う。

 反戦というテーマよりもボクが興味があったのは「戦場」と「生」というポイントで、読書会でボクはドイツ文学の巨匠的な作家であるエルンスト・ユンガーの話を持ちだした。このユンガーは戦争肯定の徹底をしており、作品中で戦場の恐怖や最前線の地獄絵図を描いた上で戦争を肯定しているそうだが、安易な言い方をすれば、これは戦争という死と隣り合わせという状況にこそ、人間の精神の強さがにじみ出るというものだろうか。ボードレールの言葉には「生きるに値する人間は、詩人、僧侶、戦士の三種である」というものがあると聞いたことがあり、ある意味で一身でそれを兼ねているユンガーはボードレール的には生きるに値する人間というか美しく生きている人間ということなのだろうか。
 戦場という危険な場所だからこそ人間は生きている実感を得るのかもしれない。筆者が傭兵になった動機はわからないが、そのような非日常に対する憧れや刺激のようなものはボクとしてはわからなくもないという気持ちがある。

(本ノ猪コメント:ニシムーさん、読書会ご参加いただきありがとうございました。

 ニシムーさんは「戦争を主題に創作活動をすることの難しさ」を読書会中に話してくださいました。他の参加者も創作活動をしていたこともあり、多くのリアクションがあったように思います。また、ドイツの作家・ユンガーについての話は、課題図書『戦友』を読んでいるだけでは出てこない話題だということもあり、大変刺激的でした。

 次回の読書会もぜひご参加ください!

 

幽々さんの感想↓

こんにちは、幽々です。今回の読書会はWikipediaにも載っていないような紛争で傭兵として戦った日本人の話でした。最初はいつの時代の話かと思いましたが、読んでみると1990年代の話、著者もまだ存命というごくごく最近の話で驚きました。
当日は諸事情により疲れていた事もあり、あまり僕の方から意見を述べることは少なかったのですが、やはり話題は「日本が戦争出来る力(≒武力)を持つ事」に対してどう思うかという話題に移りました。日本はそうした力を持つべきでないという意見が大多数のまま読書会は終わりましたが、僕はどちらかと言うとそうした力を持つべきであると思っていましたし、この本を読んでその思いは強まりました。
然し推薦者のふかみんさんは逆にこの本を読んでそうした力を持つべきではない、という思いを固くしたようで、同じ本を読んでも持つ感想は全く別なのだと思い、読書の面白さが深まったような気持ちです。

(本ノ猪コメント:幽々さん、読書会ご参加いただきありがとうございました、幽々さんには(ほぼ)毎月参加してもらっており、主催者としては大変助かっております。今後ともよろしくお願いします!

 

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高部正樹『戦友 名もなき勇者たち』(並木書房、2008)⇒https://amzn.to/2u6NBDn

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以上で「2020年・2月分読書会 活動報告(3)」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。

2020年・2月分読書会 活動報告(2)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2020年・2月分読書会 活動報告(2)」ということで、「本ノ猪(@honnoinosisi555)」のレジュメと感想を以下に掲載したいと思います。

 

本ノ猪のレジュメ↓

 

本ノ猪の感想↓

コロナウィルスの猛威が叫ばれる中、無事に2月分の読書会を開催することができました。

 課題図書『戦友』の推薦者であった「ふかみんさん」が、大変充実したレジュメを作ってくださったこともあって、読了できていない参加者も、議論に参加しやすかったのではないかな、と思っています。ふかみんさん、ありがとうございました。

 今回私は、著者が傭兵として活躍した時期(特に1980年代末から1990年代前半)に着目して、拙いながらも課題図書を読み込んでみました。レジュメ発表時、「なるほど」という声を他の参加者から聞くことができたのは、大変嬉しかったです。ぜひお時間のある方は、上記に示してあるレジュメをご笑覧ください。

 

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高部正樹『戦友 名もなき勇者たち』(並木書房、2008)⇒https://amzn.to/2u6NBDn

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以上で「2020年・2月分読書会 活動報告(2)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

 

2020年・2月分読書会 活動報告(1)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

2月23日(日)の14時00分から18時30分までの4時間半、

2月分の読書会を開催しました。

課題図書は、

 

高部正樹『戦友 名もなき勇者たち』(並木書房、2008)https://amzn.to/2u6NBDn

 

でした。

 

*参考資料(課題図書の内容紹介)

 アフガニスタンでの戦いからもどった著者がつぎに選んだ戦場は、軍事政権の圧政がつづくミャンマーだった。タイとの国境付近で半世紀以上も独立闘争を展開する「カレン民族解放軍」。 ここには若き日本人兵が深く戦いにかかわっていた。日本のパスポートを捨ててカレンに尽くした男、常に死を意識しながら最前線を死守した男、マラリアに苦しみながらも巡回医療チームの警護を引き受けた男……。 何の見返りも求めず、遠い国の少数民族のために命を捧げた男たちとのかけがえのない日々を描く本格ノンフィクション!https://www.amazon.co.jpより)

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高部正樹『戦友 名もなき勇者たち』(並木書房、2008)⇒https://amzn.to/2u6NBDn

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今回は「2020年・2月分読書会 活動報告(1)」ということで、課題図書の推薦者である「ふかみんさん(@arisaemaurashi)」のレジュメと感想を以下に掲載したいと思います。

 

ふかみんさんのレジュメ↓

 

感想↓

今回は私が推薦した本が取り上げられて、とても嬉しかったです。
苦労してレジュメを作った甲斐がありました。

 今回とても興味深かったのは、世代が違うと考え方や価値観がだいぶ違う事でした。
私や著者の高部正樹氏はどちらかというとまだ「ぬるま湯」的な世の中を知っている世代であること、そして今回の参加者さん達が不況の時代に生まれ育ち、生きているだけで精一杯な、先の見えない世の中にいる事を思い知りました。

 あの時代の若者だからこそ、傭兵になり、生き生きと生きることが出来たのと同時に、高部氏の強靭な心身と強運があってこその著書だったなと思いました。

 高部氏にはレジュメ作成時にも質問を沢山させていただき大変感謝しています。

 また、参加者の皆さん自身が決して好んで読まない本を読んで下さり、また自分なりの意見や感じたことを語って下さり、ありがたかったです。

 若い参加者さんを見ていると、日本の将来は捨てたものではないなと思いました。みなさんよく勉強しているな、と尊敬しました。

 今回の本で、戦争の最前線のなんたるかを知る事により、それぞれの戦争観が変わるかどうかはわかりませんが。
 少なくとも自分は戦争をしたくないと思える内容だったと思います。

 高部氏のような男の中の男が失業してしまうような、平和な世の中であればいいと思います。

 なんの見返りも考えずに戦う姿は、悲しいけどカッコいい。でも、若い人に真似をして欲しくない……なんとも複雑な心境です。

 とにかく、著者の高部正樹氏をはじめ、主催者さん、参加者の皆さんには感謝の意を表したいです。
 みなさん、本当にありがとうございました。

(本ノ猪コメント:ふかみんさん、今回は意義深い本を推薦頂きありがとうございました。また、推薦者ということで、大変分かりやすいレジュメを作ってくださったことにも感謝しております。
『戦友』は、ふかみんさんが感想の中でもおっしゃっている通り、普段「読書好き」だと自負している人たちには、あまり手に取られることがないジャンルの本です。だからこそ、読書会の課題図書として選ばれたことには意味があったと思っています。
 レジュメの作成に関しては、著者の高部正樹さんに別個お話を伺って書かれた部分もあり、大変驚きました。ふかみんさんのレジュメ作りにご協力頂いた高部さんには、心から感謝しています。ありがとうございました。) 

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以上で「2020年・2月分読書会 活動報告(1)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

2020年・2月分読書会について

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は、「2020年・2月分読書会について」ということで、

2月分読書会の概要について、簡単に示したいと思います。

 

【2月分読書会概要】

○課題図書:高部正樹『戦友 名もなき勇者たち』(並木書房、2008)⇒https://amzn.to/2u6NBDn

○開催日:2月23日(日)*変更あり

○開催場所:京都の某古書店

○参加方法:できるだけ事前に課題図書を読んでくる(「絶対」ではない)。

      現地参加 or Skype参加。

*読書会参加希望の方は、Twitter:本ノ猪(@honnoinosisi555)に連絡をお願いします。

 

*参考資料(課題図書の内容紹介)

 アフガニスタンでの戦いからもどった著者がつぎに選んだ戦場は、軍事政権の圧政がつづくミャンマーだった。タイとの国境付近で半世紀以上も独立闘争を展開する「カレン民族解放軍」。 ここには若き日本人兵が深く戦いにかかわっていた。日本のパスポートを捨ててカレンに尽くした男、常に死を意識しながら最前線を死守した男、マラリアに苦しみながらも巡回医療チームの警護を引き受けた男……。 何の見返りも求めず、遠い国の少数民族のために命を捧げた男たちとのかけがえのない日々を描く本格ノンフィクション!(https://www.amazon.co.jpより)

 

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高部正樹『戦友 名もなき勇者たち』(並木書房、2008)⇒https://amzn.to/2u6NBDn

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以上で「2020年・2月分読書会について」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。

2020年・1月分読書会 活動報告(4)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

(毎年口にしている気がしますが)あっという間に1月が終わってしまいました……。

「今年は小説を読むことが少なかったから、来年は読もう」という2019年の年末にした誓いはどこへやら……結局小説を読めていません。

正確に言い直すと、諸事情で遠藤周作石原慎太郎開高健大江健三郎の作品を幾つか読みました。

開高健の作品については、美大に通う知り合いとご飯を食べに行ったときに「開高の「裸の王様」って読んだことありますか?」という質問をされたことをきっかけに、少しずつ読み始めました。(「裸の王様」は「教育と美術」の関係性を考える上で、大変有意義な作品です。)

なにが言いたいかというと……新刊の小説が読めていない! 2月こそ読まねば!

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今回は「2020年・1月分読書会 活動報告(4)」ということで、「蛍さん(@kei__sui)」の読書会参加後の感想を掲載したいと思います。

 

蛍さんの感想↓

今回の読書会で、読書会の醍醐味は自分が中々手に取らない本を知る事ができるところにあると改めて感じました。
作品を通して「もしも枢軸国側が戦争に勝利していたらどうなっていたか」という世界を具体的に想像したのは初めてで、他の参加者の方の意見を聞くのが新鮮でした。貴重な機会を設けて頂きありがとうございました。

(本ノ猪コメント:お忙しい中、読書会に参加いただきありがとうございました。感想の中で「読書会の醍醐味は自分が中々手に取らない本を知る事ができるところにある」と言っていただけたことは、読書会を開催する身として大変嬉しかったです。
 また、読書会終了後にTwitter上で、『高い城の男』の中で重要なアイテムとなる一冊の本『イナゴ身重く横たわる』について考察されていて、とても参考になりました。)

 

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フィリップ・K・ディック著、浅倉久志訳『高い城の男』(早川書房1984)⇒https://amzn.to/2rDkVRj

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以上で「2020年・1月分読書会 活動報告(4)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

2020年・1月分読書会 活動報告(3)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2020年・1月分読書会 活動報告(3)」ということで、「ニシムーさん(@sn19891217)」と「幽々さん(@yuu_yuu_ziteki_ )」の読書会参加後の感想を掲載したいと思います。

 

ニシムーさんの感想↓

今回の『高い城の男』は易経のことがメインに押されており、易経が日本的なものとして取り扱われているのには読書会のみんなも違和感を覚えていたようだ。
日本のイメージとしてよくあるのは禅の文化であったりするが、中国の道教の占術としてある易経を日本的なもののイメージとしてしまうのは作者の勘違いか。
道教と言えば易経の他に風水、気功、武術、漢方などの様々な技術があるが、宗教的には老荘思想を根源とするもので、万物の根源に虚無をおき、「無」から「有」が生まれたという考え方であるが、この作品のテーマと関係があるかどうかはよくわからない。読んでいて印象に残ったのはローズヴェルトが死ぬ間際にポケットに入れていたライターが骨董品だとされていたシーンである。偽物を大量複製できるような歴史情報を価値の根拠にした場合、では「ホンモノとは何か」というところがこの作品の中心的なテーマなのではないかとボクは考えました。

(本ノ猪コメント:ニシムーさん、今回は参加頂きありがとうございました。一般的に『高い城の男』の宣伝文句は、「ドイツと日本が第二次世界大戦に勝利した世界を描いたSF作品」ですが、ニシムーさんの「偽物を大量複製できるような歴史情報を価値の根拠にした場合、では「ホンモノとは何か」というところがこの作品の中心的なテーマなのではないか」という指摘には頷けるものがありました。来月もぜひご参加ください!)

 

幽々さんの感想↓

幽々です。今回の読書会は珍しく皆さんの課題図書の評価が辛口でした。
①全体を通してみても物語の発展があまりない
②視点がころころ入れ替わり、また人物の容姿についての描写も殆どなく登場人物のイメージが掴みにくい
③活かせる設定があまり活かされていない
といったのが批判的意見を纏めて見られました。ただ、この本の裏表紙には「第二次世界大戦で日本とドイツが勝った世界」という設定を前面に出したキャッチコピーが書かれているものの、ディックの本当に書きたかった事はそこではなくむしろ「偽物と本物」といったテーマではないかと思われました。そこから「出版する人間」と「書く人間」「読む人間」の受け取り方の違いについても話せました。
また、派生して「第二次世界大戦で日本とドイツが勝った世界」がどうなっているかという話題にも発展し、文化や技術、経済等あらゆる面でif世界線についての話しが出来て楽しかったです。特に、「日本が神道・仏教を世界中に広めて日本がバチカン天皇ローマ教皇のような立ち位置になるのではないか」という意見は面白かったです。
また来月にも期待しています。

(本ノ猪コメント:読書会参加者の意見を丁寧に纏めていただきありがとうございます!幽々さんのおっしゃる通り、今回は辛口なコメントが多く見られました。ただもしかすると、ディックの他の作品も読み込んでいけば、また違った魅力が発見できるのではないか、とも思っています。今回は参加いただきありがとうございました!)

 

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フィリップ・K・ディック著、浅倉久志訳『高い城の男』(早川書房1984)⇒https://amzn.to/2rDkVRj

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以上で「2020年・1月分読書会 活動報告(3)」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。