「第16回天神さんで一箱古本市」に参加して気付いた幾つかのこと。

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

私は先日(2019年5月25日)、長岡天満宮内で行なわれた「第16回天神さんで一箱古本市に参加してきました。

私は今回、「一箱古本市」に初参加(初出店)であったこともあり、ほどよい緊張感の中、充実した時間を過ごせたように思います。

本記事では、「一箱古本市」に参加(出店)してみたいと思っている方々に向けて、私が今回初参加してみて気付いたことの幾つかを示し、少しでも参考にして頂ければと考えています。

「そんなこと、言われなくても分かる!」と突っ込みをいれたくなる内容が多いかと思いますが、そこは温かく見守って頂ければ幸いです。

それではいきましょう!

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(写真1:『みどりの小鳥』12号、2019年5月25日より)

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①古本市参加までの事前準備

 私が古本市に参加するにあたって一番頭を使った(?)のが事前準備の段階でした。

 参加するにあたり、私が改めて準備したものには以下のものがあります。

 

 ○(なんといっても「一箱」古本市なので)

 ○お買い上げ袋(別の方のところへ旅立っていく本を包むため)

 ○敷物(砂利の上に直に座るのは、ただの「修行」になってしまうため)

 ○折り畳み式の椅子二脚(一つは安価で購入し、もう一つは友人に貸して頂く)

 ○お釣り用の硬貨・紙幣

 ○一箱古本市」の主人公である本たち

 ○一冊一冊の本に値付け&スリップ作り


 以上の外にも、屋外での開催となるため、水分確保のための飲料水空腹を満たすための昼食を準備しました。私は準備できていませんでしたが、熱中症対策として「帽子」を用意されることをおすすめします。

 だいたい上記のような準備をして当日を迎えましたが、とくに際立って準備不足だったもの・ことはなかったように思いました。

 

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(写真2:長岡天満宮内①)

②当日

 初参加者の「当日」の頭の中は、以下の二つのことで占められていると私は(勝手に)思っています。

 Ⅰ.無事に現地までたどり着けるかな……。道に迷ったらどうしよう……。

 Ⅱ.現場の雰囲気にうまく溶け込めるかな……もしかしたら浮くかもしれない……。

 結論だけをいうと、以上の二点は心配しなくても大丈夫です。

 まずⅠについては、長岡天満宮の最寄り駅である、阪急の長岡天神&JRの長岡京から現地までのアクセスは大変シンプルで、時間もかかりません。余程の方向音痴でない限り、道に迷う事はないと思います(Googleマップを使えば完璧ですね!)。

 次にⅡについてですが、「天神さんで一箱古本市」のスタッフの方及び他の出店者の方が大変優しく、何度も声を掛けてくださったので、緊張感はすぐに和らぎました。次回以降、もし再び「一箱古本市」に参加することがあれば、私も初参加の人の緊張感を和らげる側になれるよう、ばんばん声を掛けていきたいと思います(笑)。

 

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(写真3:長岡天満宮内②)

 

③案外大変だったこと

 今回の「一箱古本市」では、特に際立ってトラブルが起ることはなく、一安心だったのですが、あえて一つ大変だったことをあげるとすれば、それは「本の運搬」でした。

 私は今回、参加に必要な諸道具&本を、複数人で持運んだのですが、移動が京都駅から長岡京駅という適度な距離であったにもかかわらず、「重いなー」と諸々から呻き声が聞こえてくる始末でした。「どんどん売りまくるぞー」と勢い込んで「本」を準備しすぎると、翌日には「筋肉痛」に悩まされることになるなと思いました。この点は、注意が必要かと思います。

 

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(写真4:亀の日向ぼっこ)

 

④「自分の本が売れるの……?」という不安の先に待っていたもの。

 私が個人的に心配していたことに「そもそも自分の本が売れるのかな……?」というものがありました。自分が古本市に運んだ本は、どれもが一度は一対一で向き合い、ともに一つ屋根の下で暮してきた家族です。そのため、どの本の内容にも、太鼓判を押せるほどの自信があります。だからきっと旅立ってくれるはず……でもやはり不安でした。

 しかし、そんな悩みも束の間、開始から約20分を経過した段階で、さっそく一冊の本が旅立っていきました。
 購入して下さったのは、立ち居振る舞いから洗練さが伝わってくる、日傘をさしたマダム。旅立っていった本は、清水大典『山菜全科 採取と料理』(家の光協会、1983年)でした。本当に嬉しかったです。

 

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(写真5:会場様子)

 

⑤まとめ

 今回の「第16回天神さんで一箱古本市」への参加を通して一番強く感じたことは、「一箱古本市」を中心軸とした「人と人との繫がり」でした。各出店者さんがお互いに声を掛け合い、時には熱中症の注意喚起を、時には本のラインナップへの賛辞を口にする姿が、大変印象に残りました。
 私は月に一回読書会を開催することを通して、「本」が人と人とを繫げる力を有していることを肌で感じてはいましたが、改めて「一箱古本市」に参加することによって、その実感により自信をもてるようになりました。

 「第16回天神さんで一箱古本市」に関わるすべての人に、心から感謝の言葉を贈りたいと思います。ありがとうございました。