2019年度・12月分読書会について

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は、「2019年度・12月分読書会について」ということで、

12月分読書会の概要について、簡単に示したいと思います。

 

【12月分読書会概要】

○課題図書:ミヒャエル・クンツェ原作、小池修一郎著『エリザベート 愛と死の輪舞』(角川文庫、1998)https://amzn.to/36fbPc2

○開催日:12月22日(日)*変更あり

○開催場所:京都の某古書店

○参加方法:できるだけ事前に課題図書を読んでくる(「絶対」ではない)。

      現地参加 or Skype参加。

*読書会参加希望の方は、Twitter:本ノ猪(@honnoinosisi555)に連絡をお願いします。

 

※参考情報

【原作者紹介】

ミヒャエル・クンツェ

 プラハ生まれ。1970年代に、ポップミュージックのプロデューサーとして世界的な成功を収めた後、作家に転身。作家・作詞家として活躍中。作詞ではゴールドディスク賞など、50以上の国際的な賞を受賞している。

【著者紹介】

小池修一郎

 慶応大学卒業後、1977年に宝塚歌劇団入団。86年に「ヴァレンチノ」で演出家デビュー。立て続けに話題作を発表し、斬新な発想と緻密な構成力で有望若手演出家として注目を集める。91年、雪組公演「華麗なるギャツビー」で菊田一夫演劇賞を受賞。外部の仕事でも高い評価を得、3度『ミュージカル』誌演出家賞を受賞している。

【あらすじ】

 19世紀、公爵家令嬢エリザベート。その美しさゆえに黄泉の帝王トートは彼女の命を奪いかけたが、「生きたお前に愛されたい」と翻心、彼女を現世に還した。運命の歯車は回り、エリザベートオーストリア・ハプスブルグ皇帝フランツ・ヨーゼフの后となる。恋に苦しむトートと、彼に惹かれながらも拒み続ける皇妃エリザベート。その生涯を幻想的に描き、本場ウィーンと宝塚で驚異的ヒットとなった舞台の小説化。

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ミヒャエル・クンツェ原作、小池修一郎著『エリザベート 愛と死の輪舞』(角川文庫、1998)⇒https://amzn.to/36fbPc2

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以上で「2019年度・12月分読書会について」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

 

2019年度・11月分読書会 活動報告(4)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2019年度・11月分読書会 活動報告(4)」ということで、

読書会参加者の「幽々さん(@yuu_yuu_ziteki_)」と「虚無とジェリーさん(@ojyo_no11)」の感想を掲載したいと思います。

 

幽々さん(@yuu_yuu_ziteki_)の感想↓

幽々です。今回の課題図書を読み、よく聞く「右翼」なるものがなんなのかようやく理解出来た気がしました。日本史に疎かったのでなかなか頭の中で繋がらなかったのを歴史に強いメンバーの解説を受けながら話をして更に理解が深まりました。今回も充実した読書会が出来て良かったです。
 遠方からはるばる来て下さったかみかわさん(@Theopotamos)とも会えて良かったです。

 

虚無とジェリーさん(@ojyo_no11)の感想↓

今回の読書会では、右翼の成り立ちをレジュメも含め、時系列順でわかりやすく理解することができました。

今回は政治の話でしたが、私自身具体的な理解が及ばない分野は多くあるので、このような概論書などは今後とも多く目を通したいと思いました。

 

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安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書、2018)⇒https://amzn.to/2pX8oXI

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以上で「2019年度・11月分読書会 活動報告(4)」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。

 

 

2019年度・11月分読書会 活動報告(3)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2019年度・11月分読書会 活動報告(3)」ということで、

読書会参加者の「まささん(@syagakingzaki)」の参加後の感想を掲載したいと思います。

 

まささん(@syagakingzaki)の感想

お疲れ様です。今日(11月24日:引用者註)はありがとうございました。

 読書会では幾つかハッと気付かされる言葉がありました。

「(伝統的な?)右翼は生き方」
「承認欲求」

 なかなか私自身の生活を省みないといけませんね。

 旭日旗は個人的に好きなので自分自身のことを"ネトウヨ"だろうなぁ…と感じていましたが、世の中はそう単純なものではなく、

「まささんは左翼(じゃないの)?」

という言葉に象徴されるように、自己と他者のイメージにギャップがあったりとか、不思議なものだと思いました。

 読書会が終わってふと思うことがあり、「我が国を愛しながら色んな方の生きづらさ(特にメンタルヘルス)に向き合っていける器になりたい」と、自分の仕事について願いを立てました。

 イノシシさんをはじめ、皆さまありがとうございました。これからも宜しくお願いします。

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安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書、2018)⇒https://amzn.to/2pX8oXI

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まささん、読書会参加頂きありがとうございました。

上記の「感想」にもありますが、今回はまささんの発言を通して、「自己と他者のイメージにギャップがある場合」について考えることができたように思います。

読書会メンバーの多くは、「まささんは「ネトウヨ」みたいな考えは嫌いだろう」というイメージを持っていました。一方で、まささんの方は「自分はネット右翼に考え方は近いと思うよ」と自己分析をしていました。

通常「政治に関する考え方が違う人同士は仲良くなれない」「政治に関する考え方の違いは、人間関係を壊す」という話はよく聞きます。しかし、まささんとその他の読書会メンバー(自分も含む)の間には、そのような「溝」はありません。この事実は結構重要なのではないかと思います。

ネット右翼」と一言でいっても、徹底的に批判の目を向けなければならないヘイトスピーカーや、「ネトウヨ」の主張に賛同できる部分もあるが、決して全面肯定ではないとする人々など、バリエーションがあるのではないでしょうか。なかなか難しい問題です。

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以上で「2019年度・11月分読書会 活動報告(3)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

2019年度・11月分読書会 活動報告(2)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2019年度・11月分読書会 活動報告(2)」ということで、

読書会参加者のフカミンさん(@arisaemaurashi)の参加後の感想を掲載したいと思います。

 

フカミンさん(@arisaemaurashi)の感想↓

右翼の戦後史について、詳細に書かれた本で、とても読み応えがありました。
ネトウヨと右翼の違いは分かっていたものの、まさか両者が結託?していた場合もあるとは、驚愕しました。
 また、利用できるものは利用する……かつての敵国さえも見方につけようとする、したたかさにも驚きました。
 右翼の歴史を学ぶことで、今の社会のあり方がより理解できたように思います。
とにかく、眼から鱗の一冊でした。

 日本が一番、愛国心は美徳であると言う思想には反対しないし、寧ろ賛成したいが。そう言えばいつから、所謂若者は右傾化したのかと考えると、また面白い研究になるのだろうかと思いました。

 後半、読書会の中でネトウヨとは何か、そして何が今問題なのかという言及までされたのは、大変興味深いものがありました。

 ネットフェミニストやネサヨなど、今、ネット界では様々な主義主張を唱える人たちがいるらしいですが、やはりネトウヨがそうであるように、歴史ある本物のフェミニストや左翼とは全く別物である事を忘れてはいけないと気づかされ、一種の感動を覚えました。

 また、ネットユーザーは匿名性が高いので、悪質な発言をよく見かけるのをいつも残念に思っていました。彼、彼女らはきっと時流が変われば自分の主義主張など簡単に変え、また新たなる出る杭を叩くようになるのだろうなと思いました。
 簡単で娯楽性の高い社会運動と呼べるのかなと思うと、末おそろしく感じました。

 また、そんな彼、彼女らを「暇人」と片付けてしまったのは、少し乱暴な発言だったと後悔しますが。汗。
 実際に知り合いでネット依存者が何人かいて、リアルでやらねばならない事を放棄してまで熱中する姿を見ていたので、問題の深刻さを肌で感じました。
 ネット依存外来という診療項目があるくらいなのですが、今の所謂若者にとってはネットはより身近なもので、ボーダーラインを引くのは難しく、個々のケースを見て判断しなければならないという複雑な問題を抱えている事にも気づかされました。

 今回の読書会では、半分しか読めずに飛び入り参加させて頂きました。にもかかわらず、あたたかく迎えてくださった、主催者さんとメンバーの皆さんには、ひたすら感謝です。
 私にとっては楽しい読書会でした。重ねてお礼申し上げます。

 

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 安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書、2018)⇒https://amzn.to/2pX8oXI

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 前回の読書会(課題図書・村上春樹風の歌を聴け』)に引き続き、フカミンさんにはご参加いただきました。ありがとうございました。

 フカミンさんが読書会中に発言されたことで、とても印象に残った言葉が、上記の「感想」の中にありますので、改めて以下に引用したいと思います。

 

彼、彼女ら(ネット右翼:引用者註)はきっと時流が変われば自分の主義主張など簡単に変え、また新たなる出る杭を叩くようになるのだろうなと思いました。

 

 自分の抱いている思想や発言している内容が、本当に自身で吟味した末に導き出されたものなのか。一部の偏った情報に騙されて、間違った発言をしている可能性はないだろうか。インターネット社会はよく「多種多様な情報に触れることができる」と評価されがちだ。しかし、ある情報を目に入りやすくし、その他の情報を目に入りにくくするといった、情報の操作が行なわれる可能性は十分にある。そのことを自覚しなければ、フカミンさんがおっしゃったような「時流が変われば自分の主義主張など簡単に変え、また新たなる出る杭を叩く」人になってしまう。

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以上で「2019年度・11月分読書会 活動報告(2)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

 

 

 

2019年度・11月分読書会 活動報告(1)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

11月24日(日)の13時00分から17時00分までの4時間、

11月分の読書会を開催しました。

課題図書は、


安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書、2018)https://amzn.to/2pX8oXI

 

戦前右翼から「ネット右翼」にいたるまで。一言で「右翼」と纏めるには、あまりにも思想・姿勢に違い(バリエーション)があることを認識できた読書会となりました。

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今回は「2019年度・11月分読書会 活動報告(1)」ということで、「本ノ猪(@honnoinosisi555)」のレジュメと感想文を掲載したいと思います。

 

レジュメ↓

 

感想文↓

今月の読書会も無事に終えることができました。
 今回は、いつもSkypeを使って参加している神川さん()が、京都の会場の方に足を運んでくださいました。神川さんは関東出身で、終了後新幹線で帰宅するというハードスケジュールだったので、心から「お疲れ様でした」と言いたいです。

 課題図書『「右翼」の戦後史』は、新書でありながら、「「右翼」の通史」としてクオリティーの高い一冊でした。特に、戦前右翼からその流れをくむ戦後の右翼に関する記述は、著者の安田さんが彼らの生き方にある種の「共感」を抱いていることもあって、ときに感動的でさえありました。一方、ネット右翼をはじめとする現代の右翼の説明になると、そこから「共感」はなくなり、批判性が前面に出てきます。

 読書会の参加者の中には、「なぜ「ネット右翼」になってしまう人がいるのか?」という点に関して、もう少し議論した方がいいのではないか、という意見を持つ人がいました。「現実社会に居場所が無いから」「ネット依存に問題があるのではないか」――自分の実感をもとに様々な意見が出たことは、読書会の一つの収穫となったと思っています。

 12月も読書会を開催予定です。ご連絡お待ちしています!

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安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書、2018)https://amzn.to/2pX8oXI

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以上で、「2019年度・11月分読書会 活動報告(1)」を終ります。ご覧頂きありがとうございました。

2019年度・11月分読書会について

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は、「2019年度・11月分読書会について」ということで、

11月分読書会の概要について、簡単に示したいと思います。

 

【11月分読書会概要】

○課題図書:安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書、2018)⇒https://amzn.to/2pX8oXI

○開催日:11月24日(日)*変更あり

○開催場所:京都の某古書店

○参加方法:できるだけ事前に課題図書を読んでくる(「絶対」ではない)。

      現地参加 or Skype参加。

*読書会参加希望の方は、Twitter:本ノ猪(@honnoinosisi555)に連絡をお願いします。


【課題図書参考データ:目次】

序章  前史―日本右翼の源流

第一章 消えゆく戦前右翼

第二章 反米から「親米・反共」へ

第三章 政治・暴力組織との融合

第四章 新右翼の誕生

第五章 宗教右派の台頭と日本会議の躍進

第六章 ネット右翼の跋扈

 

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安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書https://amzn.to/2pX8oXI

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よく何か事件が起きたとき、「これはネトウヨのしわざ」のように「ネトウヨネット右翼)」という言葉をよく耳にします。また一方で「戦前右翼はまたもだった」といった言説も見られます。今回は以上の「ネトウヨ」や「戦前右翼」も含めた、「右翼」の歴史について考えたいと思います。

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以上で「2019年度・11月分読書会について」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。

 

 

 

2019年度・10月分読書会 活動報告(3)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2019年度・10月分読書会 活動報告(3)」ということで、

蛍さん(@kei__sui)とフカミンさん(@arisaemaurashi)の読書会参加後の感想を掲載したいと思います。

 

蛍さんの感想↓

「今回の読書会の中で参加者の方に「村上春樹の他の作品も読んでみたいと思った」と言って頂けた事がとても嬉しかったです。自分もそうした方々を見習い興味の幅を広げていきたいし、そうした開拓に読書会の意義があるとも感じました。また、本作が受賞した群像新人文学賞の各選評なども非常に興味深く読み比べることが出来ました。
有難うございました。」

(本ノ猪コメント:参加者の中で唯一『風の歌を聴け』を読み込まれている方だったので、細部にわたってコメントくださり、大変ありがたかったです。)

 

フカミンさんの感想↓

「今回は『風の歌を聴け』を全部読んだ人限定だったので、充実した読書会になったと思います。参加者それぞれの読み方に個性が出ていてよかったです。
秋山さんのレジュメにあった様に、掴み所がない作品とも読めますが。
蛍さんがどうこの作品に意味を付けるかがとても楽しみです。
本ノ猪さんのレジュメと発表も充実を通り越して情熱を感じました。
私自身は、あまり意味のある発言は出来ませんでしたが。
ただ、令和元年の十月二十日の夜は、まさしく、私にとっての「ジェイズバー」だったと思います。
お誘いくださり、またお付き合いくださった、主催者さんと参加者の方々には心からお礼を申し上げます。」

(本ノ猪のコメント:私がレジュメ発表をしているとき、丁寧に相槌を打ってくださりありがとうございました。今後も読書会が「誰かのジェイズ・バー」になるよう努めたいと思います。)

 

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村上春樹風の歌を聴け』(講談社、2004)⇒https://amzn.to/33eijql

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以上で「2019年度・10月分読書会 活動報告(3)」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。