2020年・5月分読書会 活動報告(2)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2020年・5月分読書会 活動報告(2)」ということで、本ノ猪(@honnoinosisi555)のレジュメを掲載します。

 

レジュメ↓

 

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 中江兆民著、桑原武夫・島田虔次訳・校注『三酔人経綸問答』(岩波文庫)⇒https://amzn.to/2YA5YNV

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今回『三酔人経綸問答』を読んで一番に感じたのは、設定の面白さである。
「三人の男が酒を飲みながら政治談議で盛り上がる」――大変シンプルであるが、これが読者を惹きつける。

読書会参加者の一人が、「洋学紳士の話が長い」とツッコミを入れて、他の参加者も「たしかに」と頷く。言われてみれば、三人が平等に意見を述べていくというよりは、洋学紳士の独演会に、どう豪傑君と南海先生が鋭いツッコミを入れるかという話になっていることが分かる。それはそれで面白いので、一向に構わないのだが。

『三酔人経綸問答』というタイトルだけを見ると、「小難しい議論を何百ページにもわたって突きつけられるのか……」と敬遠してしまいがちになるが、内容の難易度の場合でいえば、近代日本思想に纏わる本の中でも際立って分かりやすい本となっている。もし手に取るかどうか悩んでいる方がいれば、ぜひ手に取ってみて頂きたい。

感想お待ちしています!

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以上で「2020年・5月分読書会 活動報告(2)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。