2019年度・9月分読書会 活動報告(3)
みなさん、こんにちは、本ノ猪です。
今回は「2019年度・9月分読書会 活動報告(3)」ということで、
拙者・本ノ猪(@honnoinosisi555)のレジュメと感想、
及び、Kamikawaさん(@Theopotamos)の感想を掲載したいと思います。
本ノ猪のレジュメ↓
本ノ猪の感想↓
「今回のレジュメでは、『人間問題』の主要登場人物の一人である「ユ・シンチョル」の「余裕」と「転向」を中心に取り上げて、議論を進めた。
京城帝大生のユ・シンチョルは、何が「引き金」となり「転向」を選択するに至ったのか。『人間問題』の中の「最近日本でも××党の巨頭たちが転向したことも知っているはずだ。」(P355)という一文に注目して、日本の社会主義・共産主義運動の歴史(発展・衰退)を振り返ることで、「引き金」の正体を明らかにすることを目指したが……成功したかどうかは不明である。
お時間があれば、ぜひ本ノ猪のレジュメをご覧ください。
コメント、お待ちしています!」
Kamikawaさんの感想↓
「『82年生まれ、キム・ジヨン』の問題意識につながるような女性差別の問題なんかも取り上げたかったですね。資本家 vs 労働者という大きな構図があるので分かりにくいですけど。。。」
(本ノ猪コメント:読書会中にKamikawaさんは、「日本のプロレタリア文学運動と朝鮮のそれでは、時期的にズレがある」との指摘をなさっていましたが、私もそこには気になる所がありました。また、『人間問題』の読み解き方に関しては、「資本家vs労働者」という視点の他に、「女性差別」という観点も採用すべきであるとする、上記の「感想」の内容には、強く頷けました。)
姜敬愛著、大村益夫訳『人間問題』(平凡社、2006)⇒https://amzn.to/2mgy0xe
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以上で「2019年度・9月分読書会 活動報告(3)」を終ります。
ご覧頂きありがとうございました。