2019年度・7月分読書会 活動報告(1)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

7月28日(日)の12時30分から16時30分までの4時間、

7月分の読書会を開催しました。

課題図書は、


佐々木閑『ネットカルマ 邪悪なバーチャル世界からの脱出』(角川新書、2018⇒https://amzn.to/2JjQ6Hx)。

 

著者が専門とする「原始仏教」の教えに触れながら、それを一つの「歴史」「教養」としてだけで終わらせることなく、現代の「インターネット」をめぐる問題と向き合うための処方箋として提示する。大変、有意義な一冊であったと言えます。

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 課題図書:佐々木閑『ネットカルマ』(角川新書、2018)⇒https://amzn.to/2JjQ6Hx

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今回は「2019年度・7月分読書会 活動報告(1)」ということで、今月の課題図書(『ネットカルマ』)の推薦者である「幽々さん(@yuu_yuu_ziteki_)」のレジュメと感想文を掲載します。

 

レジュメ↓

 

 

感想↓

「幽々です。今回は僕の推薦した課題図書でしたが、期待通りの話が出来たと思います。今回はレジュメの枚数が多くなりましたが、皆さんにはお付き合い頂き有難かったです。
課題図書は古典仏教の観点からネット社会での在り方というものを提唱する(個人的には)とても面白い本で、文章が易しく読みやすいのもあり一気に読んでしまうものでした。
「ネットカルマ」という著者の造語はネットにおける生きづらさというものを的確に表しているように思えます。この読書会もTwitter等から繋がったメンバーが多く、ネットをそれなりに使うメンバーだった為にいい話が出来ました。
また来月もよろしくお願いします。」

 

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今回、幽々さんは課題図書の推薦者ということもあって、一章一章丁寧に内容を纏めてくださっています。『ネットカルマ』自体、どのような年齢層が手に取っても読みやすい内容とはなっているのですが、それをより簡潔にまとめ直したのが今回のレジュメです。ぜひ、実際にご覧いただければと思います。

 

幽々さんのレジュメからも読み取れるように、『ネットカルマ』はただ単に「インターネット」を否定している本ではありません。現代社会で生きていく上で、「インターネット」の存在を無視することはできず、完全に社会を動かす原動力の一つとなっています。このような状況をきちんと踏まえた上で、「適度な「インターネット」との向き合い方を探っていこう」というのが本書の方針だと言えます。

よって私としては、『ネットカルマ』の副題「邪悪なバーチャル世界からの脱出」には、少し違和感がありました。この副題が、今まさに本屋で『ネットカルマ』を手に取ろうとしている人に、「どうせただのネット叩き本だろうな」と思わせてしまうのではないかと。副題に騙されることなく、ぜひ手に取って頂きたい本です。

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以上で、「2019年度・7月分読書会 活動報告(1)」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。