2019年度・6月分読書会 活動報告(2)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

なんと7月になってしまいました。

先月は「なんと6月になってしまいました」と嘆き、

先々月は「なんと5月になってしまいました」と嘆く。

そして来月には、

「なんと8月になってしまいました」と嘆くのだろう。

時が経つのがはやくて、嫌になります。

 

嘆いていても仕方がない。時間の経過など気にせず、本を読み続けたい。

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課題図書:アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』(早川書房、2004)⇒https://amzn.to/2YVG847

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今回は「2019年度・6月分読書会 活動報告(2)」ということで、「ましょさん(@Eg7reVG4FmCtYmu)」のレジュメと感想文を掲載します。

 

レジュメ↓

 

感想文↓

 「前回の時とはちがい今回はレジェメを作成して、発表するという機会をいただき感謝しております。平凡な感想しか言えなくて、もうちょっとしっかり読み込んで作り込むべきだったなと少し後悔しております。十枚の相関図付きのレジェメを書き上げたつるばみさんを見習いたいです。
 今回で2回目となりますが、やはり他の方と意見を言い合うことによって、自分では関心をもっていなかった箇所や見過ごしていた場所にも光が当たるようになり、「その考えはなかった」とか、「そうだったのか」とか唸るところが多々ありました。
 私が最も唸ったのはリリィさんが「神よ、罪人なる我を憐れみたまえ」という文章が、ルカ福音の「ファリサイ派の人と徴税人のたとえ」からの引用で、他人と比較して自分の善さを主張するファリサイ派の人と神に対してただ憐れみを乞う徴税人の話が、物語のジョーンとブランチの態度と一致しているという指摘でした。あと秋山白さんの「ジョーンの愛+レスリーの勇気=サーシャのいう神の聖者」という式はレスリー家には愛がないという部分が完全に抜け落ちていた私にとって「はっ」とさせてくれる意見でした。あと面白かったのは、炭山さんが韓国版では「春にして君を離れ」という文章は「春に私はいなかった」と訳されていると言っていたことですね。同じ言葉でもこれほど翻訳によって変わるものかと、改めて言葉の面白さを実感しました。
 下らないこと駄文を少し書きすぎてしまいましたが、とても楽しい読書会でした。また、参加したいと思っておりますので、そのときはよろしくお願いします。」

 

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今回、ましょさんは、読書会2度目の参加でした。

1度目は「Skype」での参加で、今回は現地(京都)参加です。

お足元が悪い中、兵庫からかけつけてくださったましょさんには、心から感謝します。ありがとうございました。

ましょさんは、レジュメ内及び読書会での発言において、「『春にして君を離れ』を読んでいると身につまされる思いがした」と語っていました。以下に、レジュメから文章を引用します。


「この頃、将来のこと、特に家庭を持つことについて真剣に考えなければいけないなと漠然とした不安に襲われるようになりました。親からも「いい人はいないのか」とネチネチ言われるようになり日々、肩身の狭い思いをしております。」

 

読書会の参加者は20代が多かったこともあり、自分の人生の進路に不安を覚えている人が少なくありません。このような中で、『春にして君を離れ』を読むことは、ある意味では辛い体験でした。

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以上で「2019年度・6月分読書会 活動報告(2)」を終りたいと思います。

ご覧頂きありがとうございました。