2019年度・4月分読書会 活動報告(6)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2019年度・4月分読書会 活動報告(6)」ということで、

まず「蛍さん(@kei__sui)」のレジュメを紹介したあと、まだ掲載していない読書会参加者の感想文を示したいと思います。

 

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蛍さんは、今回仕事のため、読書会当日には参加できませんでしたが、『サピエンス全史』を読んでの感想・疑問点をレジュメに纏めてくださりました。

このレジュメを幾人のみが読める状況にしておくのは勿体ないので、以下に掲載して置きたいと思います。

 

 

蛍さんのレジュメから伺えるのは、『サピエンス全史』をきっかけとして「次の学び」に進もうとする意志である。

例えば、第1章の「交雑説」「交代説」の議論から、日本へ渡ってきたホモサピエンスへの関心をもち、海部陽介『日本人はどこから来たのか?』(⇒https://amzn.to/2JdLvaa)という新たな一冊への意欲が見てとれる。

また第13章を通して、蛍さんが「それぞれの宗教と政治の相性度合を研究しても面白いと思う」という感想を持たれたことは、戦前の宗教史を学ぶ一学徒としては嬉しく思えた。

読書会のいいところは、ある一冊の本には個々人によって様々な読み方があり、印象深かった部分も疑問に感じた部分も各々異なっているということを感じられる部分にある。「本は一人で読むものだ」という主張には、勿論「正しい面」もあるが、そこには「私ならどんな本でも理解できる」という自己への過信がないだろうか。私はつねに「読み間違える」ことを自覚して、読書会を開催しているつもりである。

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次に、『サピエンス全史』読了後の感想、及び読書会の感想として、拙者(本ノ猪(@honnoinosisi555))&まささん(@syagakingzaki)の感想文を掲載したいと思います。

 

○本ノ猪(@honnoinosisi555)の『サピエンス全史』読了後の感想↓

「『サピエンス全史』は大変魅力的な一冊である。この本は読者を選ばない。「読書」をすることが可能な、すべての「ホモサピエンス」を対象としている。 (勿論、読者の側に、多少の前提知識が必要ではある。)

 現在、本屋に行くと、目を覆いたくなるような本が棚に並べられている。所謂「嫌韓」「嫌中」を主張する「ヘイト本」から、過度に日本を讃美する「日本スゴイ本」に至るまで、特定の民族・種族を不当に侮辱したり、過剰に称賛したりする本は、あとをたたない。 このような本が流行する社会の中で、すべての「 ホモサピエンス」を対象にしている『サピエンス全史』 が注目されたのは、私は意義深い現象だと思っている。 多くの「ヒト」が、心の中で「ヘイト本とか日本スゴイ本とかな……」と呆れた感情を燻らせたために、 民族・種族に関係のない、地球上に住む私たち「 ホモサピエンス」全体の歴史に心惹かれたのではないか。 私はそのように思えてならない。」

 

○まささん(@syagakingzaki)の読書会の感想↓

「はじめての参加だったのに色々としゃしゃり出てしまいましたが、温かく迎え入れてくださり、厚く御礼申し上げます。

いろいろな背景のある方々とお話しながらレジュメの理解を深めていく過程は、かつての学生時代を思い出したり、今では精神科当事者活動のピア会を感じさせられたり、大変ありがたい時間でした。

最後に、今日この読書会を企画して下さった本ノ猪さん、誠にありがとうございました。」

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以上で、「2019年度・4月分読書会 活動報告(6)」を終ります。

ご覧いただきありがとうございました。