2019年度・4月分読書会 活動報告(4)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

今回は「2019年度・4月分読書会 活動報告(4)」ということで、

炭山 韓国読書会さん(@kingtyrano)さんのレジュメと感想文を掲載します。

 

レジュメ↓

 

感想文↓

「名前だけは知っていたものの、中々手に取ろうと思わなかった本だったので、今回読めてとても良かったと思いました。「人間」の歴史なのに、今まで肝心な人間のことは置き去りにしていたのではないかと思いました。
 人類は様々な試行錯誤を経て今に至ったのに我々はあまりにも失敗や踏歩に恐れている気がしました。
 科学が物を言う時代と言われますが、その科学を動かすのは思想だと言うことに気づき、安堵しつつも、ある使命感が湧いてきます。」

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今回、炭山さんには『サピエンス全史』の中の

第3部 人類の統一

 第12章 宗教という超人間的

 第13章 歴史の必然と謎めいた選択

第4部 科学革命

 第14章 無知の発見と近代科学の成立

の章のレジュメづくりを担当していただきました。

 普遍的な秩序となる可能性をもった3つの事象「貨幣」「帝国」「宗教」のうち、「宗教」について詳述された第12章からはじまり、「なぜ歴史を研究する必要があるのか」について述べられている第13章、科学における「無知」と「思想」との関係性が論じられた第14章にいたるまで、『サピエンス全史』の中でも特に抽象度が高い章を丁寧に纏めてくださった炭山さんには、心から感謝したい。

 第12章から第14章の内容が抽象的なのは、ここにハラリの思想が描出されているからである。ヘブライ大学で歴史学の教授を務める立場から、「歴史学(者)とはなにか」といった問いや、「資本主義も社会主義も一種の宗教である」などの主張が展開される。『サピエンス全史』を読まれた人の中には、きっと「他の章とは雰囲気が違うな……」と思う方が少ないのではないかと思う。

 

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以上で、「2019年度・4月分読書会 活動報告(4)」を終ります。

お読みいただきありがとうございました。