2019年度・1月分読書会 活動報告(2)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

毎年のことですが、京都は12月よりも、はるかに1月・2月の方が寒くなります。

自分は貧乏性で、暖房器具をほとんど使っていないこともあって、(自業自得で)非常に寒い一人暮らしを行なっています。

こういう時、「家に誰かいればなー」と思うこともあるのですが、すぐに「まあ、一人で家にいられるというのも価値あることだ」と考えが改まってしまいます。

要するに、どちらも価値あることだということでしょうか。

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今回は、「2019年度・1月分読書会 活動報告(2)」ということで、

拙者・本ノ猪(@honnoinosisi555)のレジュメと感想文を、以下に掲載したいと思います。

 

レジュメ↓

 感想文↓

「今回は、日本の戦後を代表する作家の一人・三島由紀夫の『絹と明察』を課題図書とし、読書会を行なった。三島由紀夫は「ボディービル」や「割腹自殺」など、その刺激的なパフォーマンス(行動)ばかりが強調されがちで、「実は作品は読んだことがない……」という人も少なくないのではないか。私も、三島の著作は、全部で5冊ほどしか読んだことはなく、そのうち2冊は文学作品ではない。今回読書会で扱った『絹と明察』は、その少ない読書経験の中でも、とくに刺激的なものになったように思う。

 私はレジュメ内において、「労働」と「思想」の関係性について考察した。自分自身、日々労働に勤しむ中で、どうしても納得のいかないことがあったとき、古今東西の学問的業績(思想)を通して、それを客観視し納得しようとすることがある。このとき私は、大いに「思想」に助けられているわけだが、一方でそれは「現実を直視しないようにするためのツール」として機能してしまうこともある。私はそのことを『絹と明察』に出てくる「駒沢紡績工場」とそこで働く「従業員」の関係性から読み取った。賛否両論あると思うが、様々な人からご意見を伺えればと思っている。」

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次に、今回の読書会に参加してくださった何人かから、参加後の感想を頂いているため、それを以下に掲載したいと思います。

●幽々さん(@yuu_yuu_ziteki_)↓

「幽々です。今回の読書会の課題図書『絹と明察』は正直殆ど読めていないままの参加になりました。ただ本の内容としては『金閣寺』と比較して(他に三島由紀夫作品をそれしか読んだことがないのですが)読みやすかったように思います。僕は滋賀県民ですが、滋賀の見知った地名も出てきたのでそういった意味でも親しみやすい作品でした。
読書会内での話し合いでは、特に今回初めてご一緒させて頂いた炭山さんの会社が日本の縮図であるといったような解釈のくだりが面白かったです。2月は時間的にまだ余裕があるはずなのでしっかりと課題図書を読んで参加させて頂きたいです。」

 

●君島嵐士さん(@0su10425725463r)↓

「 昨日は、三島由紀夫の作品でしたね。 三島由紀夫は、テレビで紹介されたりする抜粋の知識しかなかったですが、皆さんの話を聞いていて凄く自分の気持ちに真っ直ぐな人なんだと思いました。 作品もとても興味深いものでした。」

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以上で、「2019年度・1月分読書会 活動報告(2)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。