11月分読書会 活動報告(1)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

最近、積読と向き合うために、古書店に足を運ばないようにしています。

なぜなら、古書店に行けば、必ず一冊以上本を購入することになり、また積読が増えるからです(笑)。

毎回、古書店を訪ねるたびに、運命の本と出会う。そして、その本を家庭に迎えると、嬉しさと後悔の波が押し寄せてくる。この繰り返しです。

古書店に行かないというのは、私にとって苦行ですが、何とか頑張っていきたいと思います。頑張って本を読むというのも、なんだか変な感じですが。

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今回は「11月分読書会 活動報告(1)」ということで、

K.さん(@kei__sui)のレジュメと感想文を掲載します。

感想↓

「今回の読書会は作品を読む為の先行文献を集めてくださったり、読み方を考えている方がいて、やはりすごいなあと感じました。小説は様々な読みが可能なので、まずは予備知識を余り入れずに読むことも大事だと思います。二回読むのが良いと言っている方の意見に深く同感致しました。ありがとうございました。」

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K.さんは、今回、カミュ『異邦人』を推薦してくださいました。

K.さんは、『異邦人』の主人公・ムルソーを、一人の「無神論者」と位置づけ、『異邦人』を「無神論者とキリスト教信者との対立の物語」だと捉えています。

キリスト教(多数派)の考えとしては

①母の死には涙を流して悲しむべきである。

②母の死の直後に、女と喜劇映画を観たり遊ぶべきではない。

ムルソーは精神的に母親を殺害した男である。

ムルソーは過去を後悔し、神や神父に原罪の赦しを請うべきである。  

 

一方無神論ムルソー

①「なんびとたりとも、ママンのことを泣く権利はない。(p127)」

②自分が殺害したのは母親ではなくアラビア人ただ一人であり、その罪は原罪などでは ない。

③神を信じておらず、赦しを請う気はない。

神への信仰さえ示せば、死から逃れられた可能性もあるのに、それを拒んだムルソーの生き方には、一つの信念がある。その信念に「無神論」という言葉を添えたのが、K.さんの主張である。

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以上で「11月分読書会 活動報告(1)」を終ります。

ご覧頂きありがとうございました。