8月分読書会について

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

8月も中盤にさしかかり、暑い日々が続いていますが、

それでも7月よりはよっぽど過ごしやすいというのが正直なところです。

現在(本ブログ執筆時)、京都では「下鴨納涼古本まつり」が開催され、自分も微力ながらスタッフとして参加させて頂いています。

テントの下で団扇をあおぎながら、古本まつりに足を運ぶ人々の様子を見ていると、老若男女あらゆる世代の姿が見て取れ、とても嬉しい気持ちになる。

小さい子どもを連れた若夫婦が、児童書コーナーで本を何冊か購入し、催し物・紙芝居を見ている光景は、ほのぼのとしていた。

また、各書店の陳列棚に、まだビニールシートがかけられている時間帯から、すでに足を運んで、古書店店主達と挨拶を交わす常連の姿も、象徴的だった。

下鴨納涼古本まつりは、色々な人の手に支えられて成立している。

開催期間は、8/11~8/16、ぜひお時間のある方は、お越しください!

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それでは以下より、8月分読書会についてお知らせします。

【8月分読書会】

・課題図書:村上春樹アンダーグラウンド』(講談社、1997)

・開催日:8月某日

・開催場所:京都某所

・参加方法:直接参加orSkype参加

(詳しくはTwitterDMでご連絡ください)

 

(本文より引用↓)

「人々の語る話にしばらくのあいだ耳を傾けていただきたいと思う。

 いや、その前に、まず想像していただきたい。

 ときは一九九五年三月二〇日、月曜日。気持ちよく晴れ上がった初春の朝だ。また風は冷たく、道を行く人々はみんなコートを着ている。昨日は日曜日、明日は春分の日でおやすみ――つまり連休の谷間だ。あるいはあなたは「できたら今日くらいは休みたかったな」と考えているかもしれない。でも残念ながらいろんな事情で、あなたは休みをとることはできなかった。

 だからあなたはいつもの時間に目を覚まし、顔を洗い、朝食をとり、洋服を着て駅に向かう。そしていつものように混んだ電車に乗って会社に行く。それは何の変哲もない、いつもどおりの朝だった。見分けのつかない、人生の中のただの一日だった。

 変装した五人の男たちが、グラインダーで尖らせた傘の先を、奇妙な液体の入ったビニールバックに突き立てるまでは……。」(P28)

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以上で「8月分読書会について」を終わります。