6月分読書会 活動報告(2)

みなさん、こんにちは、本ノ猪です

猛暑だったり、突然雨が降ったり、

面倒くさい天候が続いている京都ですが、

みなさんのお住まいの地域はどうでしょうか?

私は読書に集中できない日がこれからやってくると考えるだけで憂鬱になります。

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今回は「6月分読書会 活動報告(2)」ということで、

ゆずとそでさん(@nanamaru_8810)のレジュメと感想文を掲載します。

今回は諸事情により、レジュメの作成者が少なかった中、担当者ではないのに発表に協力してくださったゆずとそでさんには、感謝してもしきれません。

本当にありがとうございます!

 

感想文↓

「今回の話の中心は「生活」であったと思われる。みんな未来の「生活」について語って盛り上がっていたように思う。僕から見えた本書の内容は、比喩だらけで、「幽霊」を始めとしたそれらへの言及はちょっとウケが悪かった気がするのだけれど、それらの比喩は徹頭徹尾「生活」に関わるものだったからだ。
 話が盛り上がったのは僕やつるばみさんがこの本には「貧乏人」の生活があまり具体的に描かれていないように見えてそれが不満だったという旨の発言をした時だ。本ノ猪さんが応えて、「いや、それは逆に(この本の他の部分が)リアルに書かれているってことなんです」と言ってくれた。たしかに、「生活」がリアルに描かれていなければここが描き足りないとピンポイントで指摘することはできないなと納得して作品への見方が変わった。
 他の人の意見を聞くことで自分に見えていなかったものが見えるようになるのはとても爽快な経験で、自分はこの経験をするために読書会に集っている。
 他にも、悠々自敵さんが「幽霊」は「忖度」の比喩なんじゃないかという意見を出してくれた。自分も同じようなことを考えていたのだけど、「忖度」ということは考えていなかったので眼から鱗が落ちた。
 後は、たぶんk さんだったと思うのだけど、この作品を某首相がAIとなっている作品として読んだということをどこかで言っていた。ここで、シンの父に「妄想」として断じられた某首相のAIとサクラとの「空白の八分間」の対話をみんながどのように思い浮かべたのか質問してみれば面白かったなあと惜しい気持ちでいる。例えば、公邸地下の某首相のAIが、そうでなければお墓あるいは社、もしかしたら大きなポスターか肖像画が鎮座しており、その前にお供え物みたいにモニターが置いてあり音楽が流れている(現首相の大橋が過ごす部屋だったのかもしれない)という話が生まれたかもしれない。後は某首相夫人もAIとなっていたのだろうか?と聞いてみることもできた。
 今回は喋り過ぎてしまって取り零してしまったことが多かったように反省する。参加者の一人として、もっと深く話題が花開く場を作っていきたい。

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ゆずとそでさんのレジュメは、一人目の発表者であった本ノ猪さん(拙者)と異なり、「文学作品として分析する」ことが中心となっていて、大変参考になりました。ゆずとそでさんは、文中に現れていた「幽霊」という存在(概念)に注目して、総統=AI=安倍晋三の一般理解に縛られない解釈に挑んでいた。「幽霊」は本書中の卒業論文のくだりなどで登場するものの、単に一つのエピソードとして消費されるものであると思い込み読書をすすめていたため、ゆずとそでさんの指摘には反省させられました。

上記に掲載した感想文の中で、本ノ猪(拙者)は発言した内容が引用されていますが、今思うと冷静さにかけてコメントで恥ずかしい限りです。ゆずとそでさんと同様、「もっと深く話題が花開く場を作っていきたい」と思います。

 

以上、活動報告(2)を終わります。

今回はレジュメが二種類しかありませんので、

6月分読書会の活動報告はこれにて終了です。

ドタキャンや突然のツイッターブロックなど、

対処しなければならない課題が多くある現状がありますが、

一つひとつ見つめて改善していきたいと思います。

今後ともご協力のほど、よろしくお願いいたします。